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1974年東京生まれで、少年時代を鎌倉と金沢で過ごしました。1999年に明治大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了したのち、隈研吾建築都市設計事務所に入所し、2002年東京にNAP建築設計事務所を設立しました。2006年(Edge Lotus)、2013年(東急プラザ)、2014年(リボンチャペル)に、JCD(日本商環境設計家協会)大賞を受賞していますが、三度受賞した人は過去に例がないそうです。
参照:一般社団法人 日本商環境デザイン協会 http://www.jcd.or.jp/section/section_54_55.html 参照:一般社団法人 日本商環境デザイン協会 http://www.jcd.or.jp/designaward_2014/01.html
自然との調和を目指しながら、機能性を追求し、敷地の課題を解決する設計が特徴です。例えば、「Hayama Cave」は海沿いの崖地に建つ別荘で、「原始の人々のように洞窟で暮らしたい」という施主の望みをみごと叶えた建築です。土砂崩れの対策のため地盤に埋め込んだ構造の塩害や畜熱解消のために、現地の土をセメントに混ぜて外側に吹き付けたり、屋上に野草の種を蒔き、根を張らせて土の流出を防いでいます。
参照:NAP建築設計事務所 https://www.nakam.info/jp/works/hayama-cave/
「山野草のコクピット」は軽井沢の別荘で、可憐な山野草が咲いていた環境を残し、斜面を持ち上げたような屋根を作り、在宅ワークをすることの多い施主のための書斎を設けました。
ポーチの柱や扉の把手は、敷地に生えていた栗の木と楢の木を使い、外壁は周辺の石や木材で、別荘のゆるい空気感を作り出しています。機能性も考え抜かれており、重力換気を取り入れて、夏は風が北側に昇り、冬は暖炉の暖気を寝室に移動できる仕組みになっています。
参照:NAP建築設計事務所 https://www.nakam.info/jp/works/cockpit-in-wild-plants/
中村氏の設計のモットーは、風土や地形や自然を活かし、人々のふるまいや気持ちに寄り添うことです。2002年の開設以来、NAP建築設計事務所では、街づくり、ホテル、旅館、美術館、教会、公共施設等を設計してきました。例えば東京の集合住宅「Dancing trees, Singing birds」では、木々を極力伐採せずに、壁や部屋を設置。少しいびつな部屋の外形は、自然の環境をあるがままに受け入れた結果です。
美しい自然と心地よい暮らし、そして――
軽井沢で過ごす時間に、貴方なら何を添えますか。
自分を映し出す別荘建築での5つの要素と、それを叶える建築パートナーをご提案しています。