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1962年仙台市生まれ。1988年早稲田大学建築学科大学院修士課程修了後、設計事務所に勤務し、1995年に遠野未来建築事務所を設立。
東京で家族が体調不良になり、その住居を改装する中で、土の建築の素晴らしさに出会い、土の建築をつくるようになりました。その土地に根ざした「土に還るいのちの場」を目指し、国内外で建築設計・空間づくりを行っています。2016年には自然を求め、軽井沢に事務所と住居を移転しました。
人間と地球のいのちを守る「土の建築」。地場の土と木、自然素材を使用し、人と環境に負荷がない建築を提案しています。
また遠野氏は施主の気持ちに寄り添いながら、大工の考えも取り入れ、現場で一緒に仕事をすることもあります。
「気の流れをかたちにする」というその独特なデザイン、図面も印象的です。
「Red Shell」は、長野県佐久地域の地域木材カラマツをPRするために創ったコンテナハウスで、地場素材を使用し、地元の伝統工法に詳しい大工による手刻みです。
「木造シェルの土の家」(2018年)は、狭い敷地と景観条例など軽井沢特有の設計要件と、建主の「非日常的で美しく、時がたっても古くならない」という要望をデザインに組み込んだ別荘です。
「周囲の森に溶込む」建築を意図し、光の取り込み、地場の木材や土の使用、伝統的木組の屋根により、内部でも自然を満喫できます。また省エネ基準を守る環境も人にも優しい建築で、中部建築住宅部門特別賞(2018)をはじめ、多くの賞を受賞しています。
受賞例(2020年)
参照:遠野未来建築事務所 https://www.tonomirai.com/morinoie
現代の土の家をテーマに、地域の土・木・人と大地を建築する軽井沢の建築設計事務所です。人と地球を守ること、省エネを意識し、土壁の蓄熱性、断熱性、調湿性について、研究をしてきました。2011年の東日本震災以降は、強度や放射線遮断性能などについても、大学と共同で調査・研究を本格的に始めました。
また敷地条件は非常に重要なため、遠方の場合でも必ず敷地を見てから設計しています。
美しい自然と心地よい暮らし、そして――
軽井沢で過ごす時間に、貴方なら何を添えますか。
自分を映し出す別荘建築での5つの要素と、それを叶える建築パートナーをご提案しています。